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加藤 洋平『成人発達理論による能力の成長』(日本能率協会マネジメントセンター)

友人の加藤 洋平さんが新著『成人発達理論による能力の成長』(日本能率協会マネジメントセンター)を出版された。
献呈していただいたので、さっそく目を通してみた。
ここ数年のあいだ、Robert Keganの発達心理学が漸く日本で本格的に紹介され、成人期を対象にした心理的な発達に関して注目が集まりはじめたが、それほど時を経ずして、このようにKurt FischerのDynamic Skill Theoryに関して一般向の書籍が出版されたことは、実に素晴しいことである。
Kurt Fischerの研究は今日の発達科学の中でもとりわけ重要なものでありながら、日本語にほとんど資料が翻訳されていないこともあり、実質的に全く認知されていない。
また、WEB上には膨大な量の論文が公開されているが、内容的に難解なところがあり、高度の英語能力と心理学の基礎知識がないと、なかなか理解できないものである。
その意味でも、加藤さんが、こうして非常に平易な言葉遣いで、その重要な内容を紹介してくれる書籍を著わしてくれたことは、貴重な貢献である。
成人期の発達に関する研究の最新の成果に触れる機会が無い日本の一般の読者にとって、正にこうした精緻な研究が現在進行形で展開していることを知ることができることそのものが大きな喜びをもたらしてくれるだろうし、また、さらには、ここにある知識を基礎知識として共有すれば、成人期の発達に関して、これまでよりも論点を格段に整理して対話や探求ができるようになるだろう。
端的に言えば、成人期の発達に関して、社会的な議論をはじめるための必須の知見を提供してくれる書籍といえるだろう。
一読を御勧めしたい。

尚、内容に関する詳しい感想は後日あらためてまとめて、ここで御紹介したいと思う。また、近日中に加藤さんと書籍についてインタビューをさせていただく予定なので、それについても御期待いただきたい。

今日は、とりあえずこの素晴らしいしらせを共有したく筆をとった。

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