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告知:VUCAの時代を生き抜くための統合的実践 インテグラル・ライフ・プラクティス基礎講座

VUCAの時代を生き抜くための統合的実践

インテグラル・ライフ・プラクティス基礎講座

 

http://transpersonal.jp/5513/

 

2018年の学会主催セミナー第一弾は本学会理事の鈴木規夫さんによるインテグラル・ライフ・プラクティス基礎講座です。

 

複雑さを極める現代において、自己を探求するだけでは生きづらさは増すばかりです。もっと大きな枠組み、たとえば「内面・外面」、「個人・集合」といった対極的な側面をいかに生きていくかを考えていく必要があるのかもしれません。本セミナーでは、トランスパーソナルの理論家と呼ばれたケン・ウィルバーの「統合的な実践生活」を元に、トランスパーソナルの枠組みも視座にお話を伺いたいと思います。

 

【日時】201848日(日曜日) 13:3016:3013時開場)

【場所】阿佐ヶ谷駅近くの会場(予定)

         *会場が決まり次第更新いたします。

【講師】鈴木 規夫(インテグラル・ジャパン代表)

講師略歴:2004年にCalifornia Institute of Integral StudiesCIIS)で博士課程を修了。専門は、東洋と西洋の心理学(East-West psychology)。日本に帰国後アメリカの現代思想家ケン・ウィルバーのインテグラル思想の普及のための活動を展開している。主な著書・訳書に『実践 インテグラル・ライフ』(春秋社)『インテグラル理論入門』(I & II)(春秋社)『インテグラル・シンキング』(コスモス・ライブラリー)等がある。URLhttp://integraljapan.net/

 

【講師より】

 

VUCAの時代を生き抜くための統合的実践

インテグラル・ライフ・プラクティス基礎講座

 

今日の時代の特質を説明する言葉として、「VUCA」という言葉を耳にするようになりました。これは、volatility(流動性)・uncertainty(不確実性)・complexity(複雑性)・ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字を組み合わせて造られた造語ですが、確かにわれわれの生きる時代の特徴をうまくとらえたものであるように思われます。

端的に言えば、これは、課題や問題に対処するときに、既存の方法や回答を適用すれば事足りていた時代が終わり、茫漠として性質のつかみにくい課題や問題にたいして、オリジナルの対応策を考案しつづけていく能力が求められる時代が到来しているということだといえます。必然的に、そこでは、信頼にたる「訓え」や「答え」の拠り所としての伝統や体系は権威や魅力を失い、われわれは――必要に応じて、それらを尊重・継承しながらも――みずからの責任において、あらたな答えを見出すことが求められるようになります。そして、それはとりもなおさず継続的に「迷い」の只中に留まる能力を鍛錬することが求められるようになるということなのです。

当然のことながら、こうした生存環境の変化に伴い、われわれの自己との向き合い方も変容していくことになります。たとえば、しばらくまえまでは、巷では「心の時代」という言葉が流行し、自己の内面を内省・探求することの重要性が強調されましたが、今になって思えば、それは比較的に安定していた社会情勢を背景に成立していた発想であったのかもしれません。

しかし、東日本大震災における福島原子力発電所の過酷事故や近隣地域における軍事的緊張の高まり、あるいは、国内における貧富の格差の急速な拡大がもたらす同胞感覚の溶解等、社会の存立そのものを危うくする巨大な出来事が頻発する中では、われわれは半ば恒常的に自己の存在(生命)そのものが脅かされている感覚につきまとわれることになります。そうした条件下においては、これまでのように自己の内面に閉塞して探究活動に浸るのではなく、時代と社会を視野に収めながら、統合的な発想にもとづいて自己の存在の諸領域(BodyMindHeartSpirit)の深化にとりくんでいくことがますます重要になるのです。

その意味では、VUCAの時代においては、内面と外面、そして、個人と集合という対極的な領域を意識して探求することが求められるようになるといえます。アメリカの思想家ケン・ウィルバーは、こうした発想を「統合的」(integral)と形容していますが、VUCAの時代を生きていくためには、われわれは正にそうした発想にもとづいた実践生活を設計し展開していく必要があるのです。得意とするある特定の領域に閉じるのではなく、それ以外の領域にも意識や関心を向けて、とりくんでいく必要があるのである。

今回の講座では、こうした問題意識にもとづいて、ケン・ウィルバーの提唱する「統合的な実践生活」(Integral Life PracticeILP)の設計と実践の仕方の概要を御紹介したいと思います。

みなさんは既に様々な実践を組み合わせて御自身の成長や成熟にとりくんできておられると思います。しかし、ときにはそうした日々の活動を見詰めなおして、その限界や盲点について検証してみる機会を持つことで、実践生活そのものを進化させるための有益な洞察を得ることができるのではないかと思います。また、とりわけVUCAの時代においては、そうした俯瞰的な視座から自己の日常を見詰める能力そのものが求められることになります。

そうした意味では、この講座を利用して、是非ILPの知見をつかんでいただければと思います。

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